-
システム
>
テストネーム(*.*.*.*)さんが入室しました
(2018/06/11 00:22:28)
-
テストネーム
>
てすてす
(2018/06/11 00:22:33)
-
テストネーム
>
公開保存のテスト
(2018/06/11 00:22:41)
-
システム
>
テストネーム(*.*.*.*)さんが退室しました。
(2018/06/11 00:22:44)
-
システム
>
大輝(iPhone 112.139.*.46)さんが入室しました
(2018/07/28 23:09:06)
-
システム
>
大輝(iPhone 112.139.*.46)さんがブラウザ又は回線の問題で退室しました
(2018/07/28 23:10:02)
-
システム
>
テスト(Android Mobile 126.34.*.9)さんが入室しました
(2019/02/03 17:44:41)
-
テスト
>
ログテストも兼ねて
(2019/02/03 17:44:56)
-
テスト
>
この前は入れなかった
(2019/02/03 17:45:48)
-
システム
>
テスト(Android Mobile 126.34.*.9)さんが退室しました。
(2019/02/03 17:45:52)
-
システム
>
馬神はじめ(*.*.*.*)さんが入室しました
(2019/03/02 17:58:08)
-
システム
>
馬神はじめ(*.*.*.*)さんが退室しました。
(2019/03/02 17:58:11)
-
システム
>
琉雅(*.*.*.*)さんが入室しました
(2019/05/20 15:36:36)
-
琉雅
>
来るかな...
(2019/05/20 15:36:53)
-
システム
>
琉雅(*.*.*.*)さんが退室しました。
(2019/05/20 15:37:06)
-
システム
>
福岡萌(*.*.*.*)さんが入室しました
(2020/01/30 20:24:21)
-
福岡萌
>
ダイス機能……ちょっと試してみましょうかー。
(2020/01/30 20:24:53)
-
福岡萌
>
1d3
(2020/01/30 20:24:56)
-
福岡萌
>
1d6
(2020/01/30 20:26:05)
-
福岡萌
>
1d3 = (3) = 3
(2020/01/30 20:26:10)
-
福岡萌
>
半角英数字じゃないと……そもそも反応をしないんですね。
(2020/01/30 20:26:38)
-
福岡萌
>
1d3 = (2) = 2
(2020/01/30 20:31:50)
-
福岡萌
>
1d3 = (2) = 2
(2020/01/30 20:32:04)
-
福岡萌
>
イカサマへの対策もされていると……
(2020/01/30 20:32:27)
-
システム
>
福岡萌(*.*.*.*)さんが退室しました。
(2020/01/30 20:36:20)
-
システム
>
山本(*.*.*.*)さんが入室しました
(2020/07/03 20:15:43)
-
システム
>
山本(*.*.*.*)さんが退室しました。
(2020/07/03 20:16:24)
-
システム
>
ジーン(*.*.*.*)さんが入室しました
(2021/02/22 20:52:02)
-
システム
>
日下 葵(*.*.*.*)さんが入室しました
(2021/02/22 21:00:38)
-
ジーン
>
常世学園女子寮の隅、北向きのあまり人気のない一角にあるジーンに割り当てられた部屋。
日が傾けばすぐに暗くなり、さらにこの時期は底冷えもする。人間にはあまり快適とは言えない部屋だが、ジーンにとっては大した問題ではなかった。
部屋の中は清潔で壁紙にシミひとつなく、床には埃も落ちていない、プロが掃除した直後だと言われても納得出来るだろう。
間取りは一般的なキッチン付きのワンルームマンション、大きめのテレビとそれと相対する二人がけの黒革のソファが唯一目を引くだろう。
そして、壁紙と床の白、他の最低限の家具の黒で作られたモノクロームの色調が部屋を支配している。他の色彩といえば、壁にかけられた武器ラックにある銃や刀剣の金属色や木目ぐらいのものだ。
その部屋の主はソファに寝転がりながら天井を眺めていた。いつも映画や演劇を見ているテレビは沈黙し真っ黒な画面を晒し、時折窓の外から葉擦れの音が聞こえる以外何の変化もない部屋だというのに、ニヤついている。
その理由は、恋人から渡したいものがあるので訪問してもいいか、という連絡だった。勿論喜んで応じて、以来そのままニヤニヤと笑みを浮かべ続けている。
日付を見ればバレンタイン、恋人から渡されるものなど一つに決まっているだろう。自分から渡そうと思っていたがまさか先手を打たれるとは思わなかった。黒いテーブルの上に置かれたラッピングされた箱は少し姿を隠していてもらおう、簡単な魔法で手も触れずに武器の整備道具が置かれたデスクの引き出しに仕舞う。
さて、そろそろ愛しい彼女がやって来る頃だと思うが?
(2021/02/22 21:11:02)
-
日下 葵
>
自分が住んでいるのと同じ、女子寮の廊下。
唯一違う箇所といえば、全体的に暗くて廊下の照明が既に点灯しているところ。
しかしその差が大きいのか、時期も相まって全体的に冷えた印象。
「まるで書庫見たいですねえ」
そんな冗談を言いながら、廊下を進んでいく。
目的地はもちろん恋人の部屋だ。
部屋の番号を確認しながら教えられた番号の前に到着すると、軽く深呼吸をしてベルを鳴らした。
「こんにちは。日下です」
そういって一歩引けば、果たしてどんな部屋なのか想像を膨らませて、
胸を躍らせながら部屋の主が出迎えてくれるのを待とう。>
(2021/02/22 21:20:07)
-
ジーン
>
ピンポン、などという気の抜ける電子音はしない。来訪者の知らせはもっと優雅であるべきである、というジーンのこだわりから、入居してすぐ、ボタンに連動して文字通りのベルが鳴るように交換してもらった。
チリンチリン、と金属同士が触れる音が響き、部屋の主は静かに、だがこれ以上無く素早く起き上がった。
玄関に向かう短い距離でニヤケ顔をいつもの薄い笑みになんとか戻して、ごく自然な風を装ってドアを開ける。
葵の目に入ったのはいつも通りのジーンに見えるだろう、薄い笑み、目元を隠す包帯、モノトーンの色調に差し色のような赤い口紅、左耳だけのピアス。
「いらっしゃい、この辺りは冷えるだろう。さぁ、入って。」
手で中へ入るように促す。室内は少し過剰とも言えるほど暖房が入っており、それは部屋主の温度感覚がズレているようにも、あるいはどこかはしゃいでの結果にも見えるかも知れない。
中へ葵を迎え入れれば、後ろ手にドアと、鍵を閉める。いつぞやのような心配はしたくない。
「さて、ご用向を伺っても?マイ・ハニー?」
とっくに分かっていることをあえて質問する、薄い笑みに意地の悪いものが宿る。
(2021/02/22 21:32:54)
-
日下 葵
>
ボタンを押すと文字通りベルが鳴った。
およそ本島、つまりこの国に昔ながらの家ではあまり聞かない音色は、ジーンのこだわりだとすぐに分かった。
そうしてすぐに部屋の主が出迎えの為にドアを開けてくれる。そこにいるのはもちろん、見慣れた恋人。
「ありがとうございます。おなじ女子寮なのに雰囲気が違ってて驚きました。
では、お言葉に甘えて、お邪魔しますね」
中に入るよう促されれば、促されるままに部屋に入ってブーツを脱ぐ。
そのごつごつしたブーツをきれいに揃えて部屋に入ると、
何となく見覚え――というよりも、親近感のある部屋が出迎えてくれた。
”少し、暑いですね……”
上着を脱いで最初に感じたのは部屋の温度だった。
「ジーンはいつもこの室温で過ごしているんですか?
外が寒かったから嬉しいですけど、あまり暑いとその……今日の用事がダメになっちゃいます」
少し申し訳なさそうに切り出すと同時に、手に持っていた紙袋に視線を落とす。
悪戯に笑って、紙袋をジーンの前に。
「またまた、わかっているくせに。
この部屋の温度も、ワクワクして高めに設定しちゃったとかじゃないですよねえ?」
意地悪に、しかしどこか期待するように質問してくる彼女に、
こちらも負けじと言葉を返す>
(2021/02/22 21:43:27)
-
ジーン
>
「君は気にならないみたいだけれど、私は抑えていても動物や気弱な人を威圧してしまうからね。ペットが飼われている部屋から距離を置いたらここになったのさ。静かだから気に入っているよ。」
番号を確認しながら来たなら、生活感がある部屋があまりなかったのも気づいただろう、住人自体が少ないのだ。
「いや、今日は君のために暖房を入れたんだ。普段はなしで過ごしてる。
だから、あー……ごめん、快適な室温を間違えてたみたいだ、君に任せるよ。」
バツが悪そうに髪をかきあげながら、空調のリモコンを魔術で引き寄せてから手渡す。表示されている温度は、急速に部屋を温めるために一時的に入れるようなもので、決してそのままにしておくようなものではなかった。
「ハハハ、失礼失礼。期待していたのは間違いない、何せもう一月近く街は宣伝ムードだろう?
君の愛を疑うつもりはないけれど、それと世間の行事に倣うかは別だからね。」
クリスマスにデートはしたけれど、バレンタインもそうとは限らない、『チョコレートくれるのかい?』なんて聞くのも格好悪くて、やきもきする日々を過ごす羽目になった、多少ははしゃいでしまうだろう。
「さぁ、大した部屋ではございませんが、まずはどうぞお座り下さい。」
合成皮革の、少々安っぽい黒いソファを勧める。二人がけなので葵が座ればその隣に座るだろう。
「さてさて、何を持ってきて頂いたのかな?わかっているけど、君の口から答えて言って欲しい。」
(2021/02/22 22:06:40)
-
日下 葵
>
「なるほど。確かに私は少々のことで恐怖したり、威圧されたりってことはないですからね」
そういう感覚がひどく鈍いのは、もう説明する必要もないだろう。
こういう環境が好きだからというより、周りに気を遣ったらここにしか入れなかったといったところのようだ。
「普段はなし、っていうのもなかなかですが、そもそも温度変化に強かったりするんですかね?
あっと、じゃあ私んの好みの温度にしますね」
空調のリモコンを渡されて、設定温度に少々驚く。
そうして設定温度を下げていくと、やや涼しいくらいの温度に設定した。
「私も今まではこういうイベントに倣うことはなかったんですけどね。
せっかく気持ちを伝える機会なのに、何も伝えないのは寂しいかと思いまして」
ただでさえ、ジーンと違って普段はあまり言葉にしない自覚があるのだ。
”そういう日だから”という理由で気持ちを伝えられる日は、ある意味都合が良かったりする。
だからわかりやすくこの日に訪問したのだ。
「何となく予想はしていましたけど、私の部屋と大差ないようで安心というか。
むしろ落ち着ける感じで良かったと思ってますよ」
そういってソファに腰かけると、隣にジーンが座る。
お互いに腰を落ち着かせると、さてさてお待ちかねと言わんばかりに紙袋を取り出した。
「では盛大に発表させていただきます、といいたいところなんですが、
特別変わったものとかじゃないです。本当は手作りとかすればよかったんでしょうけど」
そういって紙袋から出てきたのは丁寧に梱包されたチョコレートと、小さめの瓶。
瓶には黄金の液体――ウイスキーが入っていた。
「ちょっとおしゃれを攻め過ぎましたかね?
何はともあれ、お口に合うといいんですけど」>
(2021/02/22 22:22:32)
-
ジーン
>
「うん、真冬に土砂降りの雨の中、夜明けまで殺し合いを続けられるようになってる。良くも悪くも気温や体温に影響を受けないようになってるんだ。」
おかげで君の用事を駄目にするところだった、と肩をすくめてみせる。兵器として作られた禁書は時折人間にとって当然のことを理解できない。そういう意味ではジーンもまた人間離れした存在だ。
適温、少なくとも葵にとっての適温にされていく部屋を興味深そうに、見回す。なるほど、このぐらいかとでも言うように。
「君は普段はおおっぴらに愛を示してくれないからね。思っているのは伝わっているけど、こうして行動で示されると、とても嬉しい。
武器とバイクに大分お金を使ってしまってね、なくても構わないから家具は一番後回しにしちゃったんだ。」
食事は嗜好品、睡眠は不要で、したくなったら本になって床に転がればいい。よって趣味であるバイクと武器の収集が資金の使い道として優先になる。
そうなると家具を揃える理由は整備キットの置いてあるデスクぐらいで、他は人を招く可能性、つまり葵と恋人になってから大急ぎで揃えたものだ。当然資金は限られたものとなり、必要最低限しか置いていない。
ソファに並んで座る、背もたれに手を乗せるふりから、葵の肩にそっと腕を回そうとする。
紙袋から出てきたものには口笛を吹いて応えて。
「いやいや、結構なものじゃないか、ウイスキーとチョコの組み合わせは私でも知っているよ。
それに、前にウイスキーが好きだって言ったの覚えててくれたんだね。」
受け取ったウイスキーの瓶に軽く口付けをして、産地と銘柄を確認する。
ジーンの大好きなトウモロコシを原料にしたコーン・ウイスキー。
そして組み合わせに良いとされるビターなチョコレート、二人で分け合うのに丁度いい。
「家で飲まないからグラス買ってなかったな。少し待って、今作るから。」
一度テーブルにチョコとウイスキーの瓶を置いて、空中を包むように手を平を向かい合わせる。
何もなかった空間に、平たい円盤状のパーツ、プレートが出来、そこから伸びるようにウイスキーグラスが出来上がっていく。
もう一度繰り返せば、飾り気の無いウイスキー用のストレートグラスが2つテーブルに並ぶ。
瓶のキャップを開けて、中の琥珀色を同量2つのグラスに注ぐ
「次はいいヤツ買っておくから今回はこれで我慢してくれないかな。永遠の愛に、乾杯。」
さらっとクサすぎてジョークにしかならないセリフを吐きながら、軽くグラスを掲げる。
(2021/02/22 22:56:48)
-
日下 葵
>
「そういうのを聞くと、つくづく私たちは人間と呼ぶに困る存在ですね」
だからこそ、これから人間として生きていけるようにこうして過ごしているわけだけど。
次第に部屋の温度が過ごしやすい温度になっていくなか、部屋の事情を興味深そうに聞く。
「前にも言いましたけど、独占欲が強いですから。他の人に見られたくないので」
前回私の部屋にジーンを呼んだ時にそんな話をした。
逆に、今日はこうして二人きりで話せるからいつもより口が緩い。
その緩さにつられて、こうしてプレゼントを用意しているわけだが。
「ふふ、今までどんなレイアウトの部屋だったのか、何となく想像できます。
私も最低限の家具しかありませんでしたし、お金も武器やらそういうのに使ってましたから」
そういって、壁にコレクションされている武器や銃を一瞥する。
そんな武器を手入れするための道具も。
それらの使いこまれた道具に比べて、今座っているソファーや家具は妙に新しかった。
「喜んでもらえたようでうれしいです。
ええ、せっかくチョコを買うなら一緒に買おうと思って。
今日は二人でゆっくり食べながら、お話でもしようと考えていました」
肩に手を回されると、こちらもさりげなく身体をジーンに寄せる。
それはまるで涼しめに設定した部屋で、お互いの体温を感じるように。
「グラスがないっていうのは予想外でしたし、この場で作れるというのも予想外ですねえ。
本当、魔法って便利に見えて羨ましいです」
目の前でグラスを二つ作って見せるジーン。
その様子は本当に不思議で、手品を見せられた子供の様に目をぱちくりとさせていた。
やはり何度見ても魔法は不思議だ。
「いえいえ。十分ですよ。
相変わらず、こういうセリフだけはポンポン出てくるんですから。
じゃあ改めて、乾杯」
掲げられたグラスに応えるようにこちらもグラスを掲げた>
(2021/02/22 23:13:37)
-
ジーン
>
「これから上手くやっていけばいいさ、お互い普通の人間をやることに慣れてないからね、でも今回で暖房の温度を覚えた。
次からは快適な部屋が君を待ってる。」
片や兵器として生まれた存在、片や兵器として育てられた存在、これまでは変えられないし、捨て去ることも出来ないが、これからならいくらでも変えられる。
「そうだったね。でもここには二人きり、鍵もかけたし、壁には防音術式をかけてある。好き放題私に愛を囁いてくれて結構だよ。」
ソファの後ろに壁を軽く叩く、硬質な音がするはずのそこからは全くの無音が返ってきて、ジーンの言葉が嘘ではないことを証明する。
「ふふ、私はコレクター気質なところがあってね、面白いものを見るとつい買ってしまうんだ。
時代を飛ぶのは楽しいね、私が眠る前に愛用してた銃がまだ製造されてて。」
並んだ銃の一つ、黒塗りの銃身に木目調のグリップ、クラシックなマグナムリボルバーを指差す。
「その隣に見たこともない銃が並んでたんだ。博物館と博覧会がくっついてるような気分だよ、最高だった。」
指が移った先は、先に指したのより二回りは大きなシルバーの銃身に合成樹脂のグリップを持ったかなり大型のリボルバー。
5発装填のそれは人が持つには過剰すぎる威力と反動で、好事家向けのものだと知れる。
リボルバーばかりの銃コーナーの隣には以前買った2つに分かれる奇怪なナイフや、螺旋状の刃を持つナイフ、どこから買ったのか両端に刃を持つ薙刀など奇妙な武器ばかりが並んでいる。
「ああ、全く私は幸せ者だな。君を独り占めに出来る。君の時間も、美貌も、香りも、温かさも、全て今は私のものだ。」
しみじみと呟く、演技や大げさに言っているのではなく、飾りのない呟き。ふと漏らしてしまった素顔とも呼べるようなもの。
「普段は外で飲んでるんだよ、店を開拓するのも兼ねてさ。だからグラスも揃えてなかった、君と飲み交わすなんて考えてなかったよ。
私は魔術を基本的なことは大体修めているけど、中でも作りだすのは特に習熟してるんだ。正確にイメージ出来れば何でも作れる、。
逆にイメージ出来ないものは作れない、グラスも細かい装飾がイメージ出来ないから少し安っぽいね。だから何も買わないで生活出来るわけでもないんだ。
道具や武器と一緒だよ、いくら便利でも使いこなせなければ重石ぐらいにしかならない。魔術の場合はただの文字だね。」
薄く作ったグラスは割れやすいためぶつけることはせず、近づけるだけで乾杯とした。
「私の愛はいつも本物で、それを表す術をたくさん知っているからね。いくらでも出てくるさ。」
軽くグラスの中身を口に含み、香りを口中で楽しんでから飲み込む。ふぅ、と小さく息を吐いて。
「美味しい、知らない銘柄だけど、多分私が眠ってる間に力をつけたメーカーなんだろう。お酒も進化してるんだなって思うよ。
でも一番大事なチョコとの組み合わせを確認しないとね。」
そして、チョコレートの包装を丁寧に解いて。
「あー。」
当たり前のように口を開いて、恋人が手ずからチョコを入れてくれるのを待ち構える。
(2021/02/22 23:54:34)
-
日下 葵
>
「そうですね。これからをどうするか、それは本当に考えていかないと。
それは私を誘っているんです?
あまりわかりやすく誘われちゃうと、襲っちゃいますよ?
――最も、こんな風に気兼ねなく愛を伝えられるのは素敵ですけど」
私が入室したときに施錠したのは知っていた。
そして今この空間は外に音が漏れない環境になっているのも、ジーンの行動から見て取れる。
流石に”そういうつもり”で来たわけではないが、
以前部屋にジーンを招いた時のことを思い出してしまって、意識してしまう。
そんな感情や考えをごまかすように笑えば、隣に座る彼女に顔を寄せて、愛を囁いた。
「そうですねえ。武器を集めるっていうのは、私と違うところでしょうか。
武器に対して嗜好性を考えたことがないものですから、
ジーンが武器をコレクションしているのは隣の芝を見ている気分です。
もっとも、銃に関しては良い趣味をしていると思いますけど」
変形するナイフをはじめとした不思議な造形のナイフは良さがわからないが、銃の趣味は少し共感できた。
実戦に向かない大型の口径も多いが、リボルバーが中心なのはとても良い。
「私は昔からある武器の方が好きですね。
最後に信用できるのは、結局付き合いの長い武器です。
そういう意味で、昔からある武器や、自分の四肢が一番信頼できる」
私たちも早く信頼できるバディになりたいですねえ?
なんて言いながら、並べられた武器や銃を見ていく。
「おや、ここぞとばかりに甘えん坊ですねえ?
仕方ないなぁ、はい、あーん……」
わざとらしく口を開けるジーンを目の当たりにすると、なんだかおかしくって笑ってしまった。
そうして包装を解かれたチョコの箱を開けると、細かく造形された一つをつかんでジーンの口に運ぶ>
(2021/02/23 00:10:39)
-
ジーン
>
「…っ。それは、まぁ、期待してないと言ったら嘘になるけどさ…。
"この間みたいなの"は勘弁だよ?もっと普通なのならいい、けど、いや、でも……ええと、別にそういうのが目的で来てもらったわけじゃないよ…?」
トラウマ、とまではいかないがあの夜の出来事はジーンの中でも衝撃的だったと言える。
言葉を選びながら、寄せられた顔から、僅かに目をそらしてしまう。
恋愛劇は出来ても、その先の未体験の領域には役を演じきれないのだ。
「武器に対するスタンスは私達の大きな違いだね。何せ、普段遣いの武器を見ればわかるだろう?
狩人達の武器を設計していた職人が変わり者でね『つまらない武器はそれだけで駄作だ』って言い切るような人だったからさ、面白味がないと満足できないんだよ。
逆に面白ければ実用的じゃなくてもつい買ってしまう。一番馴染んだ武器はいつでも作れるから、コレクションは本当にコレクションなんだよ。
銃がリボルバーばかりなのは、実用的な理由は動作の確実性と耐久性、面白味が大口径をぶっ放す浪漫。あと持ち込めなかったり失くした場合、作る時にパーツが少ない方が楽だからね、ナイフや剣なら少しぐらいパーツが歪んでいても構わないけど、銃なら下手するとこっちの手が吹っ飛ぶ。
だから私はリボルバーを主に使ってる。ああ、こっちはスラスラ言葉が出てくるの、なんだかおかしいって自分でも思うよ。」
恋人に迫られるより、武器について語るほうが饒舌になるのは、どうにも奇妙に思えて、苦笑いとともに頭を振る。
「そうだね、結局一番馴染むのは一番付き合いの長い武器だ。"刈り取り"、あの鎌になる曲刀とトランプのカード、あれなら私は一瞬で生み出せて、誰よりも使いこなせると自負している。
うん、君ともそうなりたい、正確にイメージできるほどに知り尽くして、そしてどう動けばいいかも誰よりも把握できると自負したい。」
肩に回した手を更に引き寄せて、上半身をほとんど密着させるほどに。
「あむ………ん、ビターなのに甘いな。君の愛だろうか?」
相変わらずのくさいセリフとともに、消えゆくチョコの残り香をウイスキーをもう一口含んで混ぜる。
そして今度は自分が一つチョコを取ると
「はい、あーん。」
交代に口元へ差し出す。
(2021/02/23 00:44:29)
-
日下 葵
>
「冗談ですよ冗談。
でも、そうですねえ。私は堪え性がないですから、好きが溢れたらすぐに襲っちゃうかもしれないし、
さみしくなっても襲っちゃうかもしれないですねえ」
据え膳食わぬは男の恥、なんて言ったら『どっちが男役なんだ』となりそうだが、
存外、行動力だったりそう言う大胆さや強引さはジーン以上かもしれない。
「それを趣味が悪いというのか、愉快な人というのか、私には困りますねえ。
ある意味信条とでも言うんでしょうか。
だとすれば、今後同じ場所に住むとなったら、場所だけは考えないといけませんねえ」
趣味が悪い、なんて言ったが、ジーンのスタンスは尊重したい。
何より私だってナイフばかり使っているのは拘りみたいなものなのだ。
「スタンスは違えど、やっぱりお互い狩人ですねえ。
……それは本命に迫られてどぎまぎしてしまうってことでしょうか」
だとしたら、存外可愛いところもあるじゃないですか。
なんて言って揶揄ってみよう。
普段キザなことばかり言っているくせに、しないことになるとすぐ調子がくるってしまうそんな様子は、
愛おしいと思うには十分すぎる破壊力がある。
「全く、すぐそうやって。じゃあ私も甘えさせてもらいます。
……あーん」
いつも通りのくさいセリフと共にウイスキーを煽るジーンに思わず笑ってしまう。
そうして今度は逆にチョコを差し出されると、ちょっと恥ずかしそうに口を開けて、
チョコを与えてもらおうか>
(2021/02/23 00:59:57)
(修正 2021/02/23 01:09:55)
-
ジーン
>
「あまりそうは見えなかったけど…?
その、襲う、というと、言葉が悪いけど、君とするのが嫌なわけじゃない。
ただ、ええと……包帯取ったりとか、身も世もなく叫ぶ羽目になったりとか、そういうの抜きでってこと。
恋人同士のやり方ってもんがあるじゃないか、そういうのなら、ほら、いつでも……いつでも、ってわけじゃないけど、君が求めるなら…応じるよ。」
こういった話題になると途端に端切れが悪くなる。言い寄られる様はまるで普段と真逆だ。
「君は実用性重視だからねぇ、まぁ私はそこまで極端じゃないし、何であれ手に馴染んだ武器を使うのが一番だと思ってる。時折遊びたくなるだけでさ。
スペースは、どうしようか……。二人用の部屋になったとしてそこまで大きくならないよね……。
スタンスの違いというか、趣味が押入れを専有しすぎて叱られているような気分だよ……。」
入居の際に一通り間取りを見たが、寮だけあってそれぞれの部屋はそこまで広くない。
ジーンが生活空間をほとんど必要としないことと、まだコレクションを始めてそれほど経っていないから今の部屋に収まっているが、将来的に葵と同棲することになったら問題になるだろう。
うぅーん…、と双頭薙刀や三節に分割できる棍、散弾銃を内蔵した槍などラックに並べられた長柄武器を眺める。
「そりゃ、君のことは愛してるからさ、いくらでも愛の言葉を並べられる、でも、その先だよ。そこは……劇でもやらなかったし……その、ほら、そんなことする相手なんか居なかったから………初めて、だったんだよ……君が……。」
初めての証である血が出なかったのは、激しい運動の結果破れてしまうことがあり、面倒で修復せずにそのままだったからである。
なんでこんなことを告白しているんだろうという思いとともに、手のひらで顔を覆う。
「ちょっと待って、顔見れない、というか私のも見ないで、恥ずかしすぎる。」
チョコを与えた手で制止するように手のひらを見せ、もう片手で顔を隠す。僅かに見える白磁のような頬が赤らんでいるのが見えるだろう。
(2021/02/23 01:25:15)
-
日下 葵
>
「あはは、そうですねえ。あれはまぁその、私もやり過ぎたなぁとは思っています。
ええー?私が求めたときじゃないとしてくれないんです?」
キスするのと同じように、愛情表現として求めてほしいんですけどねぇ?
なんて、意地悪を言う。
こういう時に途端にしおらしくなるのは、なんだか新鮮でうれしい。
「そうですね、実用性でしかものを見て来ませんでしたから。
一応長物も銃も格闘技も一通り人並み以上には扱えますけど、
やっぱり最後の手段としては自分の四肢に近いナイフが良いってだけで」
だからここに並べられている武器も、
武器特有の癖だったり特徴さえ押さえればきっとすぐに使えるようになる。
それでも、結局刃物や棒といった原始的な武器が性に合うのだろう。
「別に異邦人街とか、居住区に借家でも借りて住めばいいんじゃないですか?
ちょっと広めの家に二人で住めばいいですよ。
目に見えるところに置かなくていいなら倉庫を借りるのも良し、いろんな選択肢があります」
選択肢がなくて困るというより、どれを選ぶかで悩んでいる始末だった。
「ねえジーン、今は防音の魔法だけじゃなくて、殺気が漏れないように結界も張ってるんですか?
もし張っているなら――私を見てほしい」
チョコを食べさせてもらって、それをゆっくり溶かしながら味わえば、
恥ずかしさで顔を隠すジーンの肩に手を回す。
真っ白な肌が紅潮するのを見て、そのうえで、優しくジーンの顔をこちらに向けさせようとして>
(2021/02/23 01:39:49)
-
ジーン
>
「うぅー、さっきから難しい質問ばかりしてくるね……。キスと同じぐらいなんて言われたら、毎晩同じベッドで過ごすことになるよ?
流石にそれは、まずいでしょう。ほら、その……一応学生だし……。」
愛情表現の一端としてなんて言われれば更に言葉に詰まり、学生の本分などほとんどしていないのが余計に言い訳じみている。
「確かに、ナイフは格闘技の延長で使えるし、四肢を頼りにすると考えるなら最適な武器の一つだね。
いや、でも、うーん……まだ武器に趣味性を見出すのは危ないかなぁ……。逆にこれから戦い方を変えるなら武器ごとガラッと変えてしまうのも手かもしれないんだけど……。」
葵の戦い方は自身の不死性を頼りにした部分が多い、だから射程の短いナイフを十全に使いこなせる。
だがそれはジーンの望みと相対する戦法だ。だから以前ジーンは葵の戦い方を変えさせることと、それを補佐するためにバディとなることにしたのだが。
「今度武器を見繕っておくから試してくれるかい?クローゼットにまだ仕舞ってあるしこの間の店で目星つけてるのもあるんだ。」
いかなる異能を持っているか定かでない相手と安全に戦うための武器と戦法、それらがジーンの頭の中を駆け巡る。
そして、戦術には頭が回る一方で。
「それは…考えてなかったな、学生なら寮に住むものと思ってた、一応説明は受けたけどそのつもりがなかったから抜け落ちていたよ……。」
生活に関する情報は耳から耳へ通り抜けてしまっていた。
「うん、張ってるけど……ええと……つまり…それって……。」
顎に添えられた手に導かれるままに、顔を葵に向ける。
殺気を抑える結界は包帯を外す時のためだ、そして、包帯を外す状況は屋内では"一度しかなかった"。
ごくり、と生唾を飲み込む。
(2021/02/23 02:00:36)
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日下 葵
>
「そりゃあもちろん、キスと同じウェイトでされたら私もいろいろと持たないですけど。
キスの延長として、その先として、求めてくれたらうれしいなぁってことですよ」
毎晩、と言われてしまうと逆に恥ずかしい。
「まま、戦わなくていいなら戦わないっていう選択もできますし、
派遣される先もこれから徐々に変えていけば私の異能に頼った戦い方もしなくて済むでしょうから」
戦い方を考え直すと同時に、これからは仕事も選んでいかなければなるまい。
いつかクリスマスの前日にそんな話をしたのを、今でもはっきりと覚えている。
「それに私が刺し違いを狙わないと倒せない相手なんて、肉弾戦に限って言えばそうそういませんからねえ」
ちょっと自慢気に胸を張って見せる。これは虚勢でも何でもない事実だ。
恐らく人間に武器を持たせて戦う状況に限って考えれば、重傷を負うことなんてなかなかない。
この島に人外と、人智を超えたトンデモ能力者が多いだけだ。
そしてそんなとんでもない相手と相まみえることは、そうそうない。
「でも、死ぬ前提は変えていかないとですからね。
もし武器を見繕ってくれるなら、それは是非試したい。
そしてこれからいろんな武器を試していくなら、ゆくゆくは寮以外に居を構えてもいいでしょう?」
皮肉にも、資金は余るほどあった。それこそ、過去に受けてきた痛みの分だけ。
「この間は強引に外しちゃいましたからね。
ええ、その”つまり”ですよ。
……外しますよ?」
生唾を飲んで身構えるジーンを落ち着かせるように、一度肩に両手を置く。
そして了承を得られれば、彼女の頭の後ろに手を回して、その包帯を外そうとする>
(2021/02/23 02:14:05)
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ジーン
>
「そうだね、ちょっと、一度に考えるには選択肢が多いな。戦う機会を減らすように行くのは私も賛成。
そして君が肉弾戦ならかなり強いのは身を以てわかってるよ。でも異能、それが怖い。何の法則性もなく突如として目覚める力、外見や立ち振舞から予測は難しいし、その凶悪性は底がない。
うーん、これに関しては風紀委員の方が詳しそうだね。私も風紀委員になったわけだし、データベースを参照しながら友好な戦い方を組み立てていこう。
そして、家かぁ、家賃の相場によるけど稼ぎを増やさないとなぁ。」
懸念事項はいくらでもある。まず戦闘スタイルを考えて、それへの転換訓練を重ねつつ、家賃と諸経費を少なくとも折半出来る程度には稼がないとならない。ヒモになるつもりはないのだ。
だがどれも今すぐの話ではない、今すぐなのは、後頭部の包帯の留め具を外すためにギリギリまで迫った恋人の顔と。
「その、優しく、頼むよ、葵…。」
包帯を外すのが合図になりそうだな、などと思考をしながら、包帯越しであった世界が開かれる。
漆黒の眼球の中に浮かぶ、黄金色の瞳、瞳孔は肉食獣めいて縦に細長い。
そこからは物理的な圧力すら感じるほどの殺気が放たれる。空気が震えるような錯覚を与えるだろう。
だが結界がそれを外に漏らすのを阻み、前回のように窓の外で鳥が一斉に飛び立つようなことはない。
「人に向けて完全に放つなんて、眠る前でもめったになかったことだと、大丈夫かい、葵。」
包帯を外した手に、自らの手を重ねる。不死の化物であった頃の葵すら死の恐怖を感じさせた獣の殺気、それを至近距離から浴びせている。
弱い人間なら心臓が止まっていてもおかしくない、どうしても心配になってしまう。
(2021/02/23 02:38:52)
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日下 葵
>
「ええ、逆に言えば方法が一つじゃないとも言えます。
戦うこと以外の生き方を見つけて、戦う機会も減らして、戦い方も変える。
この方が、むしろ安心できる気がします。
稼ぎはそうですねえ、風紀委員をやっているうちはあまり困ることもない気がします」
危険な前線から離れれば収入は減るだろうが、それでも私もジーンも、一般的な委員よりかは稼げる。
「自分で外しといてこんなことを言うのは何ですが、
優しくしてっていうのは、私からもお願いしたいかも……」
ゆっくりと包帯を外せば、そこにあるのはジーンの瞳だ。
しかしそれはただの瞳ではない。
これだけ訓練されて、死ぬことすら何とも思わない私が冷や汗をかくような、そんな獰猛さを宿している。
次第に呼吸が早くなるのは、興奮しているからではなく原始的な恐怖からくるものだ。
「ええ……大丈夫、大丈夫」
流石に堪えたのか、一瞬目を瞑って視線を遮ると、鼓動が早くなるその勢いに任せてキスをした。
目は開けられないが、そこにジーンの瞳があるのは感じる。
さっきまでお互いに食べていたチョコの味が混ざって、その中にほのかにウイスキーのアルコールを感じる。
ジーンの黄金の、まるで三日月の様にも見える瞳から感じる殺気に生を見出しながら、しばらくキスを続けるのだろう>
(2021/02/23 02:51:57)
-
ジーン
>
「努力するけど、"そういう欲望"を、獣欲って呼ぶじゃないか。これ、結構……今改めて自覚したんだけど、強くなってる…。
これ、魔術的にも獣性の解放だから、それと関連してるのかもしれない。狩りの時以外外したこと無いから今までわからなかったけど…。」
こちらも深呼吸を重ねて、胸中で荒れ狂う欲求を押さえ込んでいる。手綱を放してしまえば、優しくなんて出来ない。
「辛かったら包帯をんぅっ…!」
ビターチョコとウイスキーの味の奥に、あの日味わった日下葵の味を感じる。
愛しい味、例え自分と引き換えにでも守りたい味。そう考えると、獣の目は細められ、放たれる殺気は葵に生を感じさせながらも、直視に耐える程度に優しいもの感じられるかもしれない。
「ん……ちゅ……ちゅぷ………れる………。」
その背を抱きしめながら、自分が下になるようにソファに横たわる。ギシリ、と安物のスプリングが音を立てた。
「………ぷぁ……。はぁ………チョコより、甘いね…………。不思議だ……、さっき食べたばかりなのに………。」
(2021/02/23 03:04:09)
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システム
>
ジーン(*.*.*.*)さんが退室しました。
(2021/02/23 03:16:25)
-
システム
>
日下 葵(*.*.*.*)さんが退室しました。
(2021/02/23 03:16:29)
-
システム
>
日下 葵(*.*.*.*)さんが入室しました
(2021/09/13 21:04:50)
-
システム
>
ジーン(*.*.*.*)さんが入室しました
(2021/09/13 21:07:01)
-
日下 葵
>
8月、ギラギラと降り注ぐ日差しが肌を焼き、空気を熱し、蜃気楼を作る季節。
いつも活動している街中だったら一歩だって外に出ることを躊躇うような天気。
しかし今は違う。
そう、なぜならここは海。人類を脅かす太陽光線も、ここでは砂をキラキラとライトアップする演出に変わる。
「いやぁ、久しぶりですねぇ?海なんて。
仕事じゃなくてプライベートで来るとなるとなおのこと久しぶりです」
ビーチボールを脇に挟んで更衣室から出てきて砂浜を一瞥すると、にぎやかな海水浴場に圧倒される。
「さて、ジーンもそろそろ着替え終わりましたかね?」
そう言ってジーンが自分よりも先に出てきて待っていないかと周囲を確認して、待機する>
(2021/09/13 21:13:24)
-
ジーン
>
煩わしいセミの鳴き声、吹き付ける熱を孕んだ空気、普段なら不快なそれらも全て海水浴という状況では涼を際立たせる味付けにしかならない。
「やあ、おまたせ。水着なんて着たことなかったから少し手間取ってしまった。」
白蝋の如き肌と対照的な黒いビキニ、鍛えられ引き締まった肉体を惜しげもなくさらけ出している。
麦わら帽子の下にはいつもどおり包帯が巻かれ、その上から何故かサングラスをかけた姿は、あまりの露出の差に驚きを生み出すだろう。
大げさなほどに顔を動かして、葵の水着姿をじっくり眺める仕草の後に、うんうんとうなずく。
「白か、なるほど。似合ってるよ、パーカーで隠されてるのは少し残念だけど、あまり皆に見られても私が困る。」
二人きりならまだしもね、と付け足して笑う。
(2021/09/13 21:31:35)
-
日下 葵
>
「おや、やっと来ましたねぇ?言ってくれれば水着きせるの手伝ったのに」
そう長くない待ち時間ののち、ジーンがやってきた。
手間取ってしまったという発言にちょっとおどけて見せるが、
ふと『あれ、ということは魔法で水着を作ったとかじゃなくて、”ちゃんと着てる”?』なんて思いいたって。
「だって日差しが強いですから。
いくら自然治癒が早いとはいえ、細胞が直接傷つくわけじゃないので時間は多少かかりますし、日焼けもします」
そうなったら困るでしょう?
そう言ってウィンクしてみせると、”困る”問う言うのは私なのか、ジーンなのかと含みが出てくる。
「さて、どうしましょうか。早速海に入ります?」
久しぶりのデートに会話を弾ませながら、砂浜を歩いて質問してみる。>
(2021/09/13 21:43:06)
-
ジーン
>
「惜しいことをしたな、ならお願いしておけば良かった。」
おどけた言葉にはこちらも冗談で返し。そういった行為は魅力的だが、更衣室を占拠するのは気が咎める。
そして腰の横や首の後ろで結ばれたビキニの紐はきっちりとしているが、普段のジーンが魔法で作る完璧なものでなく、"丁寧に手で結んだ"もののように見えるだろう。
「ああ、困るね。日焼け姿なんて見せられたら我慢出来ない。そして日焼けも火傷の一種だ、出来れば防ぎたい。
本当に残念だよ、君の小麦色の肌が見られないのは。」
わざとらしいほどに肩をすくめてため息。
「それもいいけど、パラソルやシートで休憩場所を作ってからにしよう、日焼け止めも塗ってさ。
行こうか、ビーチの空いてるところを探そう。」
手を差し出して、笑う。デートをする恋人が手も握らないでどうするんだい、とでも言うように。
(2021/09/13 21:58:50)
-
日下 葵
>
お互いに冗談を言い合いながら歩けば、手を差し出された。
ちょっとうれしそうに差し出された手を取れば、ジーンの提案に乗って先に場所をとることにした。
「そこまで大げさにされるとちょっと恥ずかしいですねぇ?
といっても、あまりガッツリと焼けたくないのはその通りなので、場所を確保したら日焼け止めは塗りましょうかね」
もとよりそのつもりだったのか、着替えを入れているかばんには日焼け止めやオイル、飲み物と必要なものを入れてきた。
「この辺はどうでしょう?ちょっと岩が近いですけど、その分空いてて静かそうです」
立ち止まった場所は人がにぎわう場所から少しはなれたところ。
走り回るには少し向かないが、日陰を作ってゆっくりするにはよさそうだ>
(2021/09/13 22:05:59)
-
ジーン
>
「鞄持とうか?それぐらいはさせて欲しいな、こっちは手ぶらだし。」
着替えと道具が諸々入った鞄は容積も重量もそれなりに見えて、つないでいない手をひらひらと振りながらそう提案する。
そして歩幅を合わせて砂浜を歩く。更衣室付近の砂浜は海に直行する人々で賑わっていたが、そこから離れるにつれて喧騒の声や人口密度が下がっていく。
「ちょうど岩が遮音壁になってくれるね、海も近いしここにしようか。」
名残惜しいが繋いでいた手を離して、設営に入る。
葵が持っている物があればそれを使い、足りないもの。パラソルやビーチチェアやテーブルなどは、魔力で作り出して置いていく。
10分も経たずに、リゾート地に設置してあるような立派な休憩所が出来上がった。
「ふう、こんなものかな。」
汗をかいていないが、それを拭うような仕草をしてみせる。
(2021/09/13 22:15:27)
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日下 葵
>
「うーん、じゃあお願いしましょうかねぇ?」
鞄を持とうかと提案されると、最初は大丈夫だと言おうとしたが、考え直して持ってもらうことにした。
王子様ですもんねえー。
いつか山へ紅葉を見に行った時の言葉を思い出して、おどけて見せた。
そうして場所が決まると、一緒に設営をする。
相も変わらず、魔力で必要なものを作る様子には感心させられるものだ。
「さて、こんなものでしょうか」
10分もしないうちに立派なスペースが完成した。
ジーンは汗一つかいていないのに、まるで汗をかいたかのようなしぐさをする。
一方でこちらはちゃんと体の中身まで人である。
強い日差しに砂浜からの照り返しと、すでに汗がにじんでいた。
「さ、焼けてしまう舞う前に日焼け止めやらオイルやらを塗ってしまいましょうかねぇ」
地面に敷いたシートの上に腰を下ろせば、ゴソゴソとかばんを漁って日焼け止めやオイルを探し始めた>
(2021/09/13 22:25:11)
-
ジーン
>
「しっかりとお運びさせていただきます。」
宝物のように、芝居がかった仕草で受け取ってみせる。
あれから紅葉は散って、新たな葉が芽吹き、今青々と茂っている。もう一度二人で見る機会も近いだろう。
「うーん、実に海日和。」
葵が鞄を漁っている間、パラソルの角度を調整して、葵の全身が日陰に入るようにしてから、自分は日向に出ていって、伸びをしながら日光を浴びる。
「姫様、身支度はご自分でなされますか?」
取り出した頃を見計らって、また芝居がかって礼をしながら声をかける。
「僭越ながら、背中を自分で塗られるのは難しいと存じますが。」
(2021/09/13 22:36:52)
-
日下 葵
>
「また今年も紅葉を見に行きたいですねえ」
今日もここまでジーンに乗せられてきた。
また紅葉もジーンと一緒に身に行けたら楽しいだろうなぁ。
そんなことを考えていると自然と口元が緩んでしまう。
「……予想はしていましたし、食いついてくるとは思ってましたけど」
変なことしないでくださいよ?
ジトーっとジーンを見やると、恐る恐るオイルと日焼け止めを渡す。
いや、信用していないわけじゃない。むしろ信用している。している。うん。
ボトルを渡せば、シートにうつぶせになる。
「王子様というより、これじゃあお姫様に仕える使用人じゃないですか」
なんて苦笑して>
(2021/09/13 22:45:14)
-
システム
>
ジーン(*.*.*.*)さんがブラウザ又は回線の問題で退室しました
(2021/09/13 23:04:59)
-
システム
>
ジーン(*.*.*.*)さんが入室しました
(2021/09/13 23:09:11)
-
ジーン
>
「そうだね。今年も、来年も、再来年も、何度でも見に行こう。海だってまた来よう。
春や冬にも、どこか見に行こうか。君が望めば私はどこへだってバイクを走らせるよ。」
薄く浮かべた笑みはさらに深く、明るいものへ。二人には何度巡るかわからないほどの時間がある、それを楽しもう。
「ここはおんもだよ姫様。私の自制心が信用ならないとは、悲しいことだ。」
胸を押さえ天を仰ぐ、胡散臭く悲しむ演技をしてから、ウキウキでボトルを受け取った。
変なことはするつもりはない、少なくとも、今のところは。
「君のためなら騎士でも王子でも、道化にだってなりましょう、使用人程度、朝飯前。
だって王子様だったら君に日焼け止めを塗る大役は仰せつかれないじゃないか。」
まずはサンオイルを手に取る。これは肌のダメージを軽減しながら日焼けをするためのもの、つまり日焼けをして見栄えが良くなる部分に塗っていく必要がある。
「では失礼して。」
寝そべった葵をまたいで、お尻の少ししたあたりにしゃがみ込むむ。
手をこすり合わせて温度を体温に馴染ませてから、背中にそっと触れる。マッサージを兼ねて筋肉をもみほぐすように手のひらでくるくると円を描きながら、段々と肩の方へ手を動かしていく。
「きめ細かい、吸い付くような肌。綺麗だよ、葵。」
肩をもみながら耳元に顔を寄せて、そんなことを囁く。
(2021/09/13 23:09:27)
-
日下 葵
>
「これは毎年計画を練り直していく必要がありそうですねえ?」
行きたい場所をストックしておかなければ、ジーンのことだからすぐに行先の候補がなくなってしまいそうだ。
「いや、まぁ、ジーンの自制心もですけど」
――私も、ね?
ちょっと恥ずかしそうに、埋めた腕から目をのぞかせて背後のジーンを見やる。
「まったく、こういう時は調子がいいんですから……」
演技がかった様子にちょっとため息。
そういえばずっと兄弟姉妹で演劇をしていたのだった。
つまり今はジーンの演技の想定内。
こうなるとこちらはその演技に乗せられるほかない。
「恥ずかしいので実況しないでください」
耳元で肌の様子をささやかれると、なんだか変な気分だ。
ジーンが変な気を起こす前にこちらのスイッチが入りそうで怖い。
うつぶせでよかった。顔の表情を見られなくて済む……>
(2021/09/13 23:18:42)
-
ジーン
>
「おっと、それは随分、威力が高いよ。」
手を止めて深呼吸、堪える。自分が女性体であることに安堵した。
自分で言ったようにここは外だ。いくら人気がまばらで、簡単な隠蔽の結界ぐらいいつでも張れるといっても駄目だ。
「そりゃあ、私の愛する恋人だからね。肌に直接触れていれば歓喜の言葉が飛び出てくるさ。」
跳ねる鼓動が落ち着いて、いつもの軽口が叩けるようになれば、調子を整えるように言葉を重ねる。
「では次は日焼け止め、っと。」
日焼け止めは文字通り紫外線を防いで日焼けしないようにするもの。
手に馴染ませながら後ろを向いて、太腿に手をのばす。
「君の脚をこんなに丁寧に触るのって、初めてかな。ほら、普段は……えーと……。」
言い出してから、話題を間違えたように思えて口ごもる。変な気を起こしている時の情景を思い浮かべてしまうが、出した言葉は飲み込めない。
「その……上半身だからさ。」
(2021/09/13 23:34:50)
-
日下 葵
>
「……今一瞬、危ないラインまで行きましたね?」
一度手が止まった。
そして深呼吸する音が聞こえてくる。
埋めていた顔を出すように頭を回すと、さっきと同じように目だけ腕の隙間からのぞかせる。
まるで無言で抗議するかのような視線をジーンに向けると、
「私が塗り終わったらジーンにも塗ってあげますよ」
ほら、本も日焼けしちゃまずいでしょう?
なんて意地悪を添えて。
「――絶対それ、話題間違えましたよね?」
なんてことを言うのだろう。
驚いたように顔を上げれば、耳まで赤く染めてジーンを見やる。というか睨む。
何か言おうとして、再びうつぶせに体を戻せば――
「その、なんです。” 今 度 ね ”」
と。>
(2021/09/13 23:43:11)
-
ジーン
>
「その、ごめん。君の魅力に……いや、私のせいだね、調子に乗りすぎた。」
普段のように演劇交じりに、軽口とともに終わらせるはずだったのに。
いざ始めて見れば、恋人の肌を丹念に撫でる行為はジーンの自制心を大いに揺さぶり、口を滑らせてしまう始末。
「うん、今度、うん。ええと……そうだね、今日は、海を楽しもう。」
睨まれながらの言葉にはわかりやすく狼狽しながら、手付きだけは丁寧に脚に日焼け止めを塗り拡げていく。
「えー、私は……日焼けしない、けど…うう……わかった……。」
自分がしたことを考えれば断るわけにはいかない、好き放題やっておしまいでは不公平というものだろう。
その後は大して言葉を発することなく、日焼け止めを塗り終えて。
「その、お手柔らかにね?」
観念した様子で、葵と入れ替わりにシートに寝そべった。
(2021/09/13 23:53:21)
-
日下 葵
>
「まぁ、その、いいですけど」
お互いに空気感がおかしくなって、体勢を戻した後は静かだった。
一言二言、言葉を交わす間に、塗り残していた場所も日焼け止めを塗り終わった。
そして入れ替わりでジーンがシートに寝そべると、ボトルからオイルを手に取る。
――だいぶ多めに。
「じゃあ塗っていきますね」
ちょっと不機嫌そうに言うと
――むぎゅ
そんな効果音が聞こえてきそうなほどの手つきで、ジーンの背中にオイルを塗っていこう。
「ついでに前も塗っちゃいましょうか」
意地悪そうに耳元でささやくと、その手を脇からおなかに滑らせて、しばらくジーンを(性的な意図はなく)いじめるのであった。
こうして、日が暮れるまではしゃぐ、二人の休日が続いていく――>
(2021/09/14 00:04:18)
-
システム
>
日下 葵(*.*.*.*)さんが退室しました。
(2021/09/14 00:08:02)
-
システム
>
ジーン(*.*.*.*)さんが退室しました。
(2021/09/14 00:08:02)
-
システム
>
タルタリヤ(*.*.*.*)さんが入室しました
(2021/09/30 11:23:36)
-
システム
>
タルタリヤ(*.*.*.*)さんがブラウザ又は回線の問題で退室しました
(2021/09/30 12:30:52)
-
システム
>
タルタリヤ(*.*.*.*)さんが入室しました
(2021/09/30 12:52:30)
-
システム
>
タルタリヤ(*.*.*.*)さんがブラウザ又は回線の問題で退室しました
(2021/09/30 13:37:02)
-
システム
>
タルタリヤ(*.*.*.*)さんが入室しました
(2021/09/30 14:15:29)
-
システム
>
タルタリヤ(*.*.*.*)さんが時間制限により退室しました。
(2021/09/30 15:15:30)
-
システム
>
タルタリヤ(*.*.*.*)さんが入室しました
(2021/09/30 15:16:46)
-
システム
>
タルタリヤ(*.*.*.*)さんが時間制限により退室しました。
(2021/09/30 16:55:23)
-
システム
>
タルタリヤ(*.*.*.*)さんが入室しました
(2021/09/30 16:55:55)
-
システム
>
タルタリヤ(*.*.*.*)さんがブラウザ又は回線の問題で退室しました
(2021/09/30 17:27:00)
-
システム
>
タルタリヤ(*.*.*.*)さんが入室しました
(2021/09/30 17:43:16)
-
システム
>
タルタリヤ(*.*.*.*)さんが退室しました。
(2021/09/30 17:49:33)
-
システム
>
タルタリヤ(*.*.*.*)さんが入室しました
(2021/10/11 14:05:12)
-
システム
>
タルタリヤ(*.*.*.*)さんが退室しました。
(2021/10/11 14:23:31)
-
システム
>
ヒルチャール(*.*.*.*)さんが入室しました
(2021/10/26 08:47:02)
-
システム
>
ヒルチャール(*.*.*.*)さんが退室しました。
(2021/10/26 10:03:16)
-
システム
>
タルタリヤ(*.*.*.*)さんが入室しました
(2021/10/26 10:03:43)
-
システム
>
タルタリヤ(*.*.*.*)さんがブラウザ又は回線の問題で退室しました
(2021/10/26 10:46:10)